「AIにまとめてもらった記事」が検索で沈む理由

図1: AIまとめ記事のコピペ発信が検索で評価されにくい3つの理由

「最新のAIニュースをAIに要約させて、そのままブログに載せれば毎日更新できる」。この発想自体は悪くありません。ただ、コピペのまま公開し続けると検索での評価はむしろ下がりやすい、というのが現場で見てきた実感です。

理由は3つあります。1つ目は、同じニュースを同じAIでまとめれば、どの会社のブログも似た文章になること。検索エンジンは、すでにある情報の言い換えを高く評価しません。2つ目は、Googleが公表しているスパムポリシーに「大量生成された、独自の価値を加えないコンテンツ」への対処が明記されていること。AI製かどうかではなく「読者への価値があるか」で見られています。3つ目は、まとめ記事には自社の現場が一切入らないこと。読者は、その会社にしか書けない一行を求めています。

道の駅のブログで起きがちな失敗

新潟の道の駅や観光施設で、「今週のAIニュース5選」をAIにまとめさせて週1で投稿しているとします。3か月続けても検索からの流入がほぼ増えない。一方で、同じ施設の「AIでPOPを作ってみたら地元の食材名を間違えた話」という1本だけが読まれ続ける。こうした差は珍しくありません。後者には、その施設でしか起きない出来事と、そこから得た気づきがあるからです。

私自身、AIの要約をそのまま出した記事と、要約に自分の判断を1段落足した記事を並べて比べたことがありますが、後者のほうが検索でも問い合わせでも手応えがありました。AIは「土台」を作るのが得意で、「価値」は人が足すもの、と割り切るのが現実的です。

コピペにならないための3点チェック

図2: 公開前に確認する3点チェックと、AIが土台・人が価値を足す分担

AIのまとめを使う前に、次の3点を確認してみてください。

  1. 自社の現場の話が1段落あるか(お客さんの反応、自分たちの失敗、地域の事情)
  2. 「で、うちはどうするか」が書いてあるか(ニュースを受けた自社の判断・次の一手)
  3. 元情報を確認し、断定を避けているか(一次情報が不明なら「〜と報じられている」にする)

3点ともゼロなら、その記事は公開を見送るか、AIに「新潟の観光施設の立場でこの情報をどう使えるか」と聞き直して土台から作り直すほうが早いです。

明日やれる一歩

過去に公開したAIまとめ記事を1本だけ開き、上の3点チェックを当ててみてください。足りないところに自分の言葉を2〜3行足すだけで、その記事は「どこにでもある要約」から「あなたの会社の記事」に変わります。AIを使わないのではなく、AIに土台を任せて人が価値を足す。この分担ができれば、毎日更新は十分に武器になります。