毎日見ているのに、変化には気づけない

新潟の道の駅や直売所では、レジ横や事務所にその日の売上をメモしている店が多くあります。日付・品目・売上・客数を並べただけの簡単な記録で十分ですが、「今月は先月と何が違いますか」と聞かれると、書いている本人でも即答できないことが少なくありません。毎日同じ形式で数字を見ていると、変化のほうが見えにくくなるからです。

観光案内所の来客数メモや、加工品直売コーナーの品目別売上メモでも同じことが起きます。数字は毎日書いているのに、月末に「今月はどうでしたか」と聞かれると、答えが「まあ変わらないです」で止まってしまう。

ここで使えるのが、今月と先月の売上メモをそのままAIに貼り、「違いを3点挙げて」と頼む方法です。表への整形も関数の入力も不要で、手元のメモをコピーするだけで動きます。

図1: 今月のメモと先月のメモをAIに貼ると、違いが3点だけ返ってくる流れ

プロンプト例と、数を絞る理由

以下は今月の売上メモです。
(ここに今月のメモをそのまま貼る)

こちらは先月の同じ形式のメモです。
(ここに先月のメモをそのまま貼る)

この2つを比較し、先月と違う点を3つ、それぞれ1行で挙げてください。
メモから読み取れない原因は書かず、根拠が無ければ「不明」としてください。

ポイントは「3つ」と数を決めて頼むことです。数を指定しないと、AIはメモに書かれていない理由まで並べて長くなりがちです。3つに絞ることで、「産直コーナーの品目が変わった」「観光案内の問い合わせが増えた」のように、店の人が「そういえば」と思い出す一言だけが残ります。原因の深読みはメモの中身に無い限りさせず、そこは現場の人が引き取る役割にしておくと、月をまたいでも使い続けられます。「不明」が返ってきたときこそ、メモに書き足すべき一行が見つかった印だと考えてください。

図2: 数を指定しない場合と「3つ」に絞った場合の返答の違い

明日やれる一歩

今月分と先月分の売上メモを、そのままこのプロンプトに貼ってみてください。出てきた3点のうち気になった1つだけ、メモの隅に理由を書き足す。それだけで、来月は同じ問いにもう少し具体的に答えられるようになります。