リライトは「ゼロから書く」より事故が起きやすい

図1: AIリライトでは価格・産地など変えてはいけない事実と、言い回しなど変えてよい表現を分けて渡す

メニュー表や商品説明文が、作ったきり何年もそのまま──直売所や道の駅の売り場でよく見かける光景です。AIに「この文章を書き直して」と頼めば数秒で案が出ますが、実際に試した方からは「妙に大げさになった」「価格や産地がいつの間にか変わっていた」という声も聞きます。

リライトで一番怖いのは、表現ではなく事実が書き換わることです。元の文には価格・産地・原材料・アレルギー表示といった「動かしてはいけない情報」が含まれています。AIは文章を滑らかにするのが得意な分、勢いに乗って事実まで盛ってしまうことがあるのです。

コツは「固定する事実」を先に宣言すること

そこで、リライトを頼むときは「変えてよいのは表現だけ」と最初に線を引きます。

あなたは食品売り場の販促担当です。以下のメニュー説明文を、
お客様が味と食べ方をイメージしやすい文章に書き直してください。

【変えてはいけない事実】価格、産地、原材料、アレルギー表示、内容量
【変えてよいもの】言い回し、語順、長さ
【トーン】親しみやすく、誇張しない。「日本一」「究極」などの言葉は使わない
【文字数】80字以内

元の文:
(ここに今のメニュー説明文を貼る)

ポイントは【変えてはいけない事実】をプロンプトの先頭側に置くことです。経験上、後ろに添えた条件より先に宣言した条件のほうが守られやすく、事実の書き換え事故が減ります。出てきた案は元の文と横に並べて、数字と固有名詞だけ指差し確認すれば十分です。文章全体を読み比べるより早く、確実にチェックできます。

明日やれる一歩

図2: まず1品でリライトを試し、数字と固有名詞を指差し確認してから他の商品へ広げる3ステップ

上のプロンプトをそのままコピーして、売り場で一番売れている商品の説明文を1つだけ貼って試してみてください。全部を一度に直そうとせず、まず1品で「事実が守られるか」を確かめてから広げるのが安全な進め方です。書き直した1枚の反応が、次の1枚を直す理由になってくれます。