「おすすめは?」に固まってしまう瞬間

道の駅や直売所で働いていると、観光客から「おすすめは何ですか」と聞かれる場面が毎日あります。忙しい時間帯にふいに聞かれると、「季節の野菜が人気ですね」といった当たり障りのない一言で終わってしまい、せっかくの会話が次の一言につながらないことがあります。答えを持っていないのではなく、忙しさの中でとっさに言葉へ変換する準備ができていないだけ、ということが多いように感じます。

図1: 「おすすめは?」に固まる原因は、答えがないことではなく話す準備ができていないこと

AIに接客トークの「型」を作ってもらうプロンプト

そこで、比較的落ち着いている時間にAIと一緒に「聞かれたときの答え」を先に3パターン作っておきます。今の季節のおすすめ商品と、それを選ぶ理由を渡すだけです。

あなたは新潟の道の駅の直売コーナーで接客するスタッフです。
観光客に「おすすめは何ですか」と聞かれたときの答え方を3パターン考えてください。

# 今の季節のおすすめ商品と理由
・(例:〇〇 - 朝どれで甘みが強い。地元では〇〇にして食べる人が多い)
・(例:〇〇 - 今週だけ並ぶ品で、他の直売所ではあまり見ない)

# 条件
・最初の一言と、聞かれたら続けて話す説明の2段構成にする
・「一番」「絶対」など言い切りは避け、理由を添えて話す
・最後に立ち止まってもらえる一言を添える

なぜ先に「型」を作っておくと効くのか

現場で感じるのは、忙しいときほど言葉が出てこないということです。頭の中に商品知識はあっても、それを瞬時に短い言葉へ変換するのは別の作業だからです。暇な時間にAIと一緒に型を作っておけば、当日は考えるのではなく選ぶだけで済みます。話す内容が決まっていると声にも余裕が出て、その余裕自体がお客様への安心感として伝わるように思います。もうひとつの利点は、複数のスタッフで同じ型を共有できることです。人によって説明の得意不得意があっても、土台になるトークが揃っていれば、誰が接客しても伝わる内容の差が小さくなります。

図2: 忙しい接客中は考えるのではなく、事前に用意した型から選ぶだけにする

明日やれる一歩

今日並んでいる商品をひとつ選び、上のプロンプトの「おすすめ商品と理由」に当てはめて、そのままコピーして使ってみてください。出てきた3パターンのうち自分の口調に合うものをレジ横にメモしておくだけで、次に聞かれたときの一言が変わります。