関数の「綴り」を覚える必要はもうない

「売上一覧から、店舗ごとの合計を出したい」「日付から曜日を自動で入れたい」。やりたいことははっきりしているのに、どの関数を使えばいいか分からず、検索して30分。こんな経験は多くの実務者にあるはずです。

いまはこの30分をAIに任せられます。ChatGPTやClaude、Copilotなどに「やりたいこと」を日本語で説明すれば、関数式を作って、意味まで解説してくれます。関数名を知らなくても構いません。

図1: 日本語の要望をAIに伝えるだけで関数式と解説が返ってくる3ステップの流れ

そのまま使えるプロンプト例

コツは「表の形」と「求めたい結果」の2つを具体的に書くことです。道の駅の産直コーナーを例にした、コピーして使える文を載せます。

エクセルの関数を作ってください。

【表の形】
A列: 日付(2026/8/1 など)
B列: 出荷者名
C列: 商品名
D列: 売上金額

【やりたいこと】
G2セルに出荷者名を入力したら、H2セルにその人の
今月の売上合計が出るようにしたい。

【お願い】
・H2に入れる関数式を1つ
・式の意味を初心者向けに一言で
・注意点があれば1つ

これを送ると、SUMIFSなどを使った式と、「Bが一致し、かつ日付が今月の行だけ足す」といった説明が返ってきます。分からない部分は「もっと簡単な式にして」と続けて聞けば、対話で調整できます。

なぜ「表の形」を書くと精度が上がるのか

現場で試していて感じるのは、失敗の大半が「AIが表の中身を知らないまま答えている」ことです。人間の同僚に頼むときも、画面を見せずに「合計出して」とだけ言われたら困りますよね。AIも同じで、列の位置と中身の例を渡すだけで、返ってくる式の的中率がはっきり変わります。

図2: 頼み方の違いで結果が変わる。表の形と求める結果を書いた依頼が的確な式につながる

もう一つの視点は、AIの答えを「一度、少ないデータで検証する」ことです。観光案内所の来場者集計や、6次産業の原価表など、金額に関わる表ほど、3行ほどのテスト表で式が合っているか確かめてから本番に貼るのが安全です。

明日やれる一歩

上のプロンプトをコピーし、「表の形」を自社の売上表や在庫表の列名に書き換えて送ってみてください。5分で関数が1つ手に入り、次からは「日本語で頼めばいい」という感覚が身につきます。