告知文は「書ける」のに、毎回時間がかかる

図1: 告知文づくりの渡し方の比較。丸ごとお任せだとどこにでもある文章になり、事実・相手・守ることを分けて渡すと読み手目線の告知文になる

収穫祭、感謝祭、マルシェ。イベントの告知文は年に何度も書くのに、毎回ゼロから悩んでいないでしょうか。AIに丸ごと任せると速いのですが、今度は「どこにでもあるイベント」のような文章が返ってきがちです。原因はAIの性能ではなく、渡し方にあります。

地域向けプロンプトの型

次の型をそのまま使ってみてください。

あなたは新潟の道の駅のスタッフです。
以下の情報でイベント告知文を300字程度で作ってください。

【イベントの事実】
・名称:秋の収穫祭
・日時:10月12日(日)10時〜15時 ※雨天決行
・場所:道の駅の屋外広場
・内容:新米の試食、枝豆のつかみ取り、地元農家の直売
・駐車場:あり(無料80台) ・予約:不要

【届けたい相手】
・車で30分圏内の家族連れ。この道の駅に
 来たことがない人にも伝わるように

【守ること】
・上の事実にない情報は足さない
・専門用語を使わず、中学生にも読める文章にする

なぜ「事実」と「相手」を分けるのか

図2: プロンプトの型が決め忘れチェックリストを兼ねる。雨天時の扱い・駐車場・予約の抜けに書く前に気づける

主催する側はつい内容の魅力を語りたくなりますが、読み手が最初に知りたいのは「自分が行けるかどうか」です。日時、雨の日はどうなるか、駐車場はあるか、予約は要るか。この型の箇条書きを埋めようとすると、「雨天時の扱いをまだ決めていなかった」「駐車場の台数を案内していなかった」といった抜けに、書く前に自分で気づけます。プロンプトの型が告知準備のチェックリストを兼ねる——これが現場で使っていて一番効くと感じる点です。

もうひとつ、【届けたい相手】を「観光で通りかかる県外の人」「毎週来てくれる地元の常連さん」と差し替えれば、同じ事実から別の告知文が作れます。事実の箇条書きは一度作れば、チラシにもSNSにも使い回せます。

明日やれる一歩

次のイベントの予定がひとつでもあるなら、上のプロンプトの【イベントの事実】を自分のイベントに書き換えて、そのまま貼り付けてみてください。埋まらない項目が残ったら、それが告知の前に決めておくべきことです。