ChatGPTで「自社用の相談相手」を作った方に向けた話です。OpenAIは、自分の指示文を保存して呼び出す仕組み「GPTs」を終了し、新しい「プラグイン」へ移す方針をヘルプページで案内しています。そのページが直近で更新され、日程が当初の案内より後ろにずれました。

何が起きたか

GPTsは2023年秋に登場した仕組みで、「この役割で、この口調で答えて」という指示文と参考ファイルをひとまとめにし、名前を付けて呼び出せます。POP作成用、問い合わせ返信用と、用途ごとに作っていた方もいるはずです。

OpenAIの案内によると、日程は次の通りです。9月11日に法人向けの管理者へ通知、9月22日に移行の案内を開始する予定、10月26日に新規作成を終了する予定、12月11日に停止予定。ただしこれは法人向けの日程で、無料版やPlusなどの個人プランは「アカウントによって異なる場合がある」とされています。なお、個人プランでの新規作成は8月中旬から既に止まっていると報じられており、今あるものを編集することは可能です。

図1: GPTs終了までの日程。9月11日通知、9月22日移行案内、10月26日新規作成終了、12月11日停止の予定で、個人プランは異なる場合がある

引き継がれるもの、消えるもの

移行先の「プラグイン」は、指示文と連携アプリを一つにまとめる新しい入れ物です。案内では、指示文は「スキル」という形に、参考ファイルと連携アプリはそのまま引き継がれる一方、外部サービスとつなぐ「カスタムアクション」は作り直し、選んでいたモデルと過去の会話は引き継がれない、とされています。移行したあとの元のGPTは、停止日まで使えますが編集できなくなります。

図2: プラグインへ引き継がれるのは指示文・参考ファイル・連携アプリの3つ。カスタムアクション・選んだモデル・過去の会話は引き継がれない

新潟の現場にとって何を意味するか

良い面から言うと、会社にとっての本当の資産である「指示文」は消えません。道の駅の商品説明を書かせるために練り上げた指示文なら、その文章さえ手元にあれば、入れ物がプラグインへ変わっても、別のAIに乗り換えても、そのまま貼って使えます。

気をつけたい面は二つです。一つは、GPTsのリンクをスタッフに配って「これを使って」と運用していた場合、停止日を過ぎると入口そのものが消えることです。もう一つは、個人プランで作っていた場合、法人向けと同じ移行の案内が届くとは限らないことです。

私が現場で見ていて思うのは、AIツールの「便利な入れ物」は数か月単位で形を変える、ということです。だからこそ、頼み方の型はツールの中だけに置かず、社内の共有フォルダにテキストで持っておくのが安全です。

明日やれる一歩

ChatGPTの画面で「GPT」の一覧を開き、自分や社内の誰かが作ったものがあれば、設定画面の指示文を全文コピーして、参考ファイルと一緒に共有フォルダへ保存してください。作っていない方は、よく使う頼み方を一つ、メモ帳に書いて同じ場所へ。入れ物が変わっても困らない準備は、これだけで済みます。