応募が来ない求人票には共通点がある

「明るく元気な方歓迎」「アットホームな職場です」。新潟の道の駅や観光施設の求人票を見ていると、こうした定型句だけで終わっているものが少なくありません。書き手は真面目でも、読み手には「結局どんな仕事で、どんな人が向いているのか」が伝わらず、応募の手が止まります。

応募が来る求人票には、仕事の中身が具体的に見える、働く人の一日が想像できる、応募のハードルが低い、という三つの共通点があります。この三つを、AIに手伝ってもらいながら整えるのが今回のライフハックです。

図1: 応募が来る求人票の3つの共通点。仕事の中身が具体的・一日が想像できる・応募のハードルが低い

そのまま使えるプロンプト例

手元の求人票の文章を、次のプロンプトと一緒にAIに貼り付けてみてください。

あなたは新潟の中小企業の採用担当です。以下の求人票を、応募者目線で書き直してください。
条件:
- 「誰でも歓迎」「アットホーム」などの抽象的な言葉は、具体的な仕事の場面に置き換える
- 一日の仕事の流れを、時間帯つきで3〜4行で入れる
- 未経験者が不安に思う点(体力・接客・パソコン)を1つ選び、フォローの仕組みを書く
- 誇張表現は使わない。事実に基づく表現だけにする
- 最後に「まずは見学だけでもOK」のような、応募のハードルを下げる一文を入れる

【求人票】
(ここに今の文章を貼る)

例えば道の駅の産直コーナーのスタッフ募集なら、「野菜の陳列と接客」という一行が、「朝8時に農家さんが持ち込む野菜を受け取り、鮮度を見ながら棚に並べます。昼は県外からのお客さんに旬の食べ方を聞かれることが多い仕事です」と変わります。読み手の頭に、働く自分の姿が浮かぶかどうかが分かれ目です。

なぜこの書き方が効くのか

ポイントは、AIに「上手な文章」を頼むのではなく、「応募者が知りたい情報の穴」を埋めさせている点です。抽象語の置き換え、一日の流れ、不安へのフォロー。この三つは、求人票の書き手が「自分には当たり前すぎて書き忘れる」情報ばかりです。AIは会社の内部事情を知らない分、外の人と同じ目線で「ここが分からない」と気づけます。

図2: AIへの頼み方の違い。「上手な文章にして」ではなく「応募者が知りたい情報の穴を埋めて」と頼み、最後は自分の言葉で直す

ただし、AIが書いた一日の流れは仮の文章です。実際の現場と違う部分は必ず自分の言葉で直してください。嘘のない求人票が、面接後のミスマッチを減らします。

明日やれる一歩

今出している求人票を1本選び、上のプロンプトをそのままコピーして貼り付けてみてください。出てきた文章のうち、「自分では書かなかったが本当のこと」だけを採用する。それだけで、求人票は読み手に届く形に近づきます。